エアロ
こんにちはエアロです。
この記事では、11段階のGOE(出来栄え点)について採点ガイドラインまとめています。
以下について確認できます。
- GOEの採点判断がどのように行われているか
理解を深めてより楽しい試合観戦を楽しみましょう。
この記事の内容
GOEとは
審査員によって0をベースとし-5から+5の11段階で評価された各要素(ジャンプなど)の出来栄え点です。
要素毎にそれぞれ評価点項目が設定されており、プラス評価やマイナス評価が定められています。
GOEのプラスとマイナスの評価項目について詳しく説明したいと思います。
GOE 採点ガイドライン
- ジャッジがプラス面およびマイナス面の両評価を行い,実施された要素の最終の GOE が決定されます。
- 要素の最終の GOE には、エラーによるマイナス面だけではなくプラス面が反映されています。
- 最終の GOE を計算するためには,まず始めに要素のプラス面を考慮し,これが GOE 評価の起点となります。
- 次に,エラーのガイドラインに従って GOE を引き下げ,その結果が最終の GOE となります。
- 起点となる(プラス面の)GOE を確立するために,各要素に対して次の項目を考慮しなければなりません。
「+」のGOE判断
GOE の等級に対する項目の数は各ジャッジの裁量によりますが、一般的には以下が推奨されています。
以下、「各要素に対しての項目」と「各要素の項目」を合わせてご覧ください。
各要素に対しての項目
各要素に対しての項目数 | プラスのGOE |
1項目 | +1 |
2項目 | +2 |
3項目 | +3 |
4項目 | +4 |
5項目以上 | +5 |
※+ 4 および+ 5 には,以下の各要素の項目で太字で強調表示されている最初の3つの項目が満たされていなければなりません。
各要素の項目
ジャンプ要素の項目
- 高さおよび距離が非常に良い(ジャンプ・コンボおよびシークェンスでは全ジャンプ)
- 踏切および着氷が良い
- 開始から終了まで無駄な力が全く無い(ジャンプ・コンボではリズムを含む)
- ジャンプの前にステップ,予想外または創造的な入り方
- 踏切から着氷までの身体の姿勢が非常に良い
- 要素が音楽に合っている
スピン要素の項目
- スピン中の回転速度および/または回転速度の増加が十分
- 良くコントロールされた,明確な姿勢(フライング・スピンの場合には高さ,空中/着氷
姿勢を含む) - 開始から終了まで無駄な力が全く無い
- 回転軸を維持する
- 創造的でオリジナリティがあ
- 要素が音楽に合っている
ステップシークェンス要素の項目
- エッジが深く,明確なステップおよびターン、全身のコントロール
- 要素が音楽と合っている
- エネルギー,流れ,出来栄えが十分で,開始から終了まで無駄な力が全く無い
- 創造的でオリジナリティがある
- 十分な氷のカバー範囲または興味深いパターン
- シークェンス中のスピード,またはスピードの加速が十分
コレオグラフィック・シークェンス要素の項目
- 創造的および/またはオリジナリティがある
- 要素が音楽と合っており、プログラムのコンセプト/特徴を反映している
- エネルギー,流れ,出来栄えが十分で,開始から終了まで無駄な力が全く無い
- 氷面を十分にカバーしている
- 十分に明確で正確
- 全身の優れた関わりとコントロール
「-」のGOE判断
- 無価値(no value)要素はGOE結果に影響しません。
- 複合エラーの場合には,それぞれのエラーに対する GOE の引き下げが合算されます。
ジャンプ要素の項目とマイナスのGOE
ジャンプ要素の項目 | |||
SP:要件を満たさないジャンプ要素の最終のGOEは必ず | -5 | ダウングレード判定 (Downgraded)(記号 << ) | -3 to -4 |
転倒 | -5 | 回転不足判定 (Under-rotated)(記号 < ) | -2 to -3 |
1 ジャンプの着氷が両足 | -3 to -4 | 4分の1不足で着氷(記号q) | -2 |
4分の1未満の不足(記号なし) | -1 | ||
1 ジャンプの着氷でのステップ・アウト | -3 to -4 | オイラーのスッテプオーバー | -1 to -2 |
ジャンプの間に 2 つのスリー・ターン(ジャンプ・コンビネーション/ジャンプシークエンス) | -2 to -3 | スピード、高さ、距離、空中姿勢が拙劣 | -1 to -3 |
ジャンプコンビネーションで2つのジャンプの間にエッジが変わった | -1 to -2 | 1ジャンプで両手がタッチ・ダウン | -2 to -3 |
F/Lz での間違った踏み切りエッジ(記号 “e”) | -2 to -4 | 拙い着氷(悪い姿勢/間違ったエッジ/引っかき等) | -1 to -2 |
F/Lz での不明確な踏み切りエッジ (記号 “ ! ”) | -1 to -2 | ジャンプ間で流れが無い|方向を失う|リズムが無くなる(コンビネーション/シークェンス) | -1 to -3 |
F/Lz での不明確な踏み切りエッジ(記号無し) | -1 | 拙い着氷(悪い姿勢/間違ったエッジ/引っかき等) | -1 to -3 |
拙劣な踏み切り | -1 to -3 | 長い構え | -1 to -3 |
スピン要素の項目とマイナスのGOE
スピン要素の項目 |
|||
転倒 | -5 | 拙劣な/ぎこちない、美しさを損ねる姿勢 | -1 to -3 |
フリー・フットまたは片(両)手がタッチ・ダウン | -1 to -3 | 回転速度が遅い、遅くなる | -1 to -3 |
フライングが劣る(フライング・スピン/エントリー) | -1 to -3 | 足換えが拙劣(回転方向の転換時を除く入/出のカーブを含む) | -1 to -3 |
F スピンでの正しくない踏み切り、着氷 | -1 to -2 | 必須回転数に満たない | -1 to -3 |
軸の流れ | -1 to -3 | 足替えスピンにおいて回転数のバランスがとれていない | -1 |
バランスを崩す | -1 to -3 |
ステップシークエンス要素の項目とマイナスのGOE
ステップ要素の項目 | |||
SP:1回転を超えるリスト内ジャンプが含まれている | -1 | ステップやターンの質,姿勢が拙劣 | -1 to -3 |
転倒 | -5 | 姿勢の質が稚拙 | -1 to -3 |
音楽に一致していない | -1 to -3 | 流れやエネルギーがない | -1 to -3 |
つまずき | -1 to -3 | パターンが小さい | -1 to -3 |
コレオグラフィック・シークェンス要素の項目とマイナスのGOE
コレオグラフィック・シークェンス要素の項目 |
|||
転倒 | -5 | コントロールを失う/エネルギーがない | -1 to -3 |
音楽に一致していない | -2 to -4 | 動作の質が稚拙 | -1 to -3 |
コレオグラフィック間のつなぎの欠如 | -2 to -3 | 創造性/オリジナリティに欠ける | -1 to -3 |
つまずき | -1 to -3 |
GOE判定
以下のようなエラーがある場合には、評価の起点となるGOEは+2を超えてはならない。
転倒、両足着氷、着氷でのステッピングアウト、間違ったエッジ(e)、ダウングレード判定(<<)、ステップシークエンスとコレオグラフィック・シークエンスにおける音楽との不一致、1つの要素で複数のエラーが発生。
例:1つのジャンプに(!)と(<)がついた場合
以下のようなエラーがある場合には、評価の起点となるGOEは+2を超えてはならない。
転倒、両足着氷、着氷でのステッピングアウト、間違ったエッジ(e)、ダウングレード判定(<<)、ステップシークエンスとコレオグラフィック・シークエンスにおける音楽との不一致、1つの要素で複数のエラーが発生。
例:1つのジャンプに(!)と(<)がついた場合
ジャンプの難易度と基礎点とGOE、価値尺度(Scale of Values)を知りたい|フィギュアスケート
フィギュアスケート ジャンプの難易度と基礎点(得点)、GOE(出来栄え点)、価値尺度についてまとめてます。
基本的にはISUから出されているScale of Values(SOV表)の中からジャンプについてまとめた内容となっております。
これを知っておけばフィギュアスケート観戦が100倍楽しくなりますので参考にしてください。
スピンの基礎点とGOE、価値尺度(Scale of Values)を知りたい|フィギュアスケート
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コレオシークエンスの基礎点とGOE、価値尺度(Scale of Values)を知りたい|フィギュアスケート
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基本的にはISUから出されているScale of Values(SOV表)の中からコレオシークエンス(コレオグラフィック・シークエンス)についてまとめた内容となっております。
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