この記事では、フィギュアスケート シングルのルールについてまとめています。※2022-2023の新ルール改正にあわせています。
以下について確認できます。
- フィギュアスケートの競技ルールがわかる
- 採点システムのルールがわかる
フィギュアスケートは奥が深く、それぞれの項目を一つの記事では説明しきれないので、項目毎の詳細については詳しく記載した記事がありますのでそちらへリンクさせていただきます。
1.競技のルール
フィギュアスケート シングルの競技は男子、女子ともにショートプログラム(SP)とフリースケーティング(FS)の2種目を滑走する必要があります。
SPとFP毎に記載させていただきます。
シニア男子 シングル
ショートプログラム
選択した音楽の曲想を表現するプログラムです。
ジャンプ、スピン、ステップから合計7つの要素で構成されたプログラムを滑走する必要があります。
演技時間:2分40秒 ±10秒
フリースケーティング
選択した音楽の曲想を、原則的に自由な演技で表現。
プログラムに含むことのできる要素を構成して滑走。
演技時間:4分 ±10秒
フリースケーティングではウェルバランス(バランスの良い)のとれたプログラム構成が必要となります。具体的には以下となります。
- ジャンプ最大7要素、少なくとも1つはアクセルを含む。
- スピン:最大3回、うちコンビネーション1回、フライング1回、単一姿勢1回。
- ステップシークエンス:最大1回。
- コレオグラフィック・シークエンス:最大1回。
シニア女子 シングル
ショートプログラム
選択した音楽の曲想を表現するプログラムです。
ジャンプ、スピン、ステップから合計7つの要素で構成されたプログラムを滑走する必要があります。
演技時間:2分40秒 ±10秒
フリースケーティング
選択した音楽の曲想を、原則的に自由な演技で表現。
プログラムに含むことのできる要素を構成して滑走。
演技時間:4分 ±10秒
フリースケーティングではウェルバランス(バランスの良い)のとれたプログラム構成が必要となります。具体的には以下となります。
- ジャンプ最大7要素、少なくとも1つはアクセルを含む。
- スピン:最大3回、うちコンビネーション1回、フライング1回、単一姿勢1回。
- ステップシークエンス:最大1回。
- コレオグラフィック・シークエンス:最大1回。
2.採点システムと審査員
ISUジャッジングシステム
ISUジャッジングシステムとは、国際スケート連盟 (ISU) が規定しているフィギュアスケート競技の採点法です。
具体的には以下評価を行います。
- テクニカルエレメンツ(技術要素)
- プログラムコンポーネンツ(演技構成)
- ディダクション(減点)
テクニカルエレメンツ(技術要素)+プログラムコンポーネンツ(演技構成)-ディダクション(減点)=得点合計
得点合計によって勝敗が決まりす。
審査員
以下メンバーにて競技の審判を行います
- イベントレフェリー(1名)
- テクニカルコントローラー(1名)
- テクニカルスペシャリスト(2名)
- ジャッジ(9名)
テクニカルエレメンツ(技術要素)
テクニカルエレメンツ(技術要素)とは、フィギュアスケートの中でもジャンプやスピン、ステップなど技を評価する仕組みの事を指します。
テクニカルエレメンツ(技術要素)は略称「TES」、フィギュアスケートの技術部分を表したカテゴリです。
各技術要素(ジャンプやスピンなど)の基礎点に対して、ジャッジが0を基礎点とし-5から+5の11段階で評価された各要素のできばえを判定していきます。
要素毎にそれぞれの評価の幅(点数)が設定されています。
プログラムコンポーネンツ(演技構成/PCS)
プログラムコンポーネンツ(演技構成)とは、フィギュアスケートのプログラム全体通して判断される3つの項目を評価する仕組みの事を指します。
略称「PCS」と呼ばれ、別名「3 Components(スリーコンポーネンツ)」とも呼ばれており、フィギュアスケートのプログラム全体を表したカテゴリです。
構成力、演技力、スケート技術という3つの項目についてジャッジが10点満点(0.25刻み)で評価します。技術点と得点が近くなるよう加重係数(Factor)がかけられます。
3.技術要素のルール
フィギュアスケートと言えば思いつくのがジャンプですが、ジャンプにも様々な種類がありルールがあります。
ジャンプ
ジャンプの種類
ジャンプのルール
男子、女子、ショートプログラム、フリースケーティングによって飛べるジャンプの種類や回転数やコンビネーションジャンプにも指定があります。
詳しくは以下「関連記事」の「ジャンプの種類/ルールを知りたい」をご確認ください。
スピン
基本姿勢
スピンの種類は大きくわけて3つの基本姿勢があります。
- キャメル姿勢
フリー・レッグは後方に位置し、その膝がヒップより高い姿勢、 ただし、レイバック、ビールマンおよび類似のバリエーションはそれでも アップライト・スピンとみなす - シット姿勢
スケーティング・レッグの大腿部が少なくとも氷面に平行 - アップライト姿勢
キャメル姿勢を除き、スケーティング・レッグを伸ばして、 または少し曲げて行うすべての姿勢- レイバック姿勢
アップライトスピンの形(バリエーション)となるスピンです。
頭部および両肩部が後ろに傾き背が弓形のアップライト姿勢で、フリー・レッグの位置は自由な姿勢
※アップライトスピンとは別のスピンとして扱われます。
※ただし、ISUでは基本姿勢とは定義されていません。
- レイバック姿勢
スピンのルール
ショートプラグラム、フリースケーティングによってルールが異なります。
また、スピンはレベル判定があり、「特徴」によってレベルがことなってきます。
詳しくは以下「関連記事」の「スピンの種類/ルール/レベルの特徴を知りたい」をご確認ください。
ステップシークエンス
ステップシークエンスのルール
ショートプラグラム、フリースケーティングによってルールが異なります。
また、スピンはレベル判定があり、「特徴」によってレベルがことなってきます。
詳しくは以下「関連記事」の「スピンの種類/ルール/レベルの特徴を知りたい」をご確認ください。
コレオグラフィック・シークエンス
コレオグラフィック・シークエンスのルール
スパイラル、アラベスク、スプレッドイーグル、イナバウアー、ハイドロブレーディング、 最大2回転までのあらゆるジャンプ、スピンなどの「コレオグラフィックムーブメント」を2種類以上組み込んだものがコレオグラフィック・シークエンスです。
レベル判定はなく、GOEのみで評価されます。
シニアのフリー・スケーティングでの必須要素となります。
4.まとめ
ショートプログラムやフリースケーティングによって、できる要素、できない要素がわかれます。
これを知っていると何故、ショートプログラムで大技をやらないだろうといった疑問にはならず、観戦を楽しめます。
また、この記事では深くは記載してませんが、採点方法がわかると、観戦が楽しくなります。
各記事ページのリンクを掲載してますので、是非そちらもご確認ください。
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