アクセルジャンプの難易度と基礎点、GOE、価値尺度(Scale of Values)を知りたい|フィギュアスケート

ジャンプ

 

エアロ
エアロ

こんにちはエアロです。

この記事では、アクセルジャンプの難易度や基礎点(得点)、GOE(出来栄え点)、価値尺度についてまとめてます。

 

以下について確認できます。

  • アクセルジャンプの特徴がわかる
    アクセルジャンプ基礎点やGOEの加減点がわかる

ジャンプが理解できると、より楽しめますので是非一読してみてください。

アクセルジャンプと言えばトリプルアクセルが有名ですが、トリプルアクセルと言えば浅田真央さんを思い出す人は多いのではないでしょうか。

 

また、羽生結弦さんも前人未到のクワドアクセルを飛びました。

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1.アクセスジャンプの概要

唯一前向きで踏切るジャンプです。
空中で重心をのせ替えながら体を1回転半(シングルアクセルの場合)させます。

アクセルコマ送り画像アクセル

出典:skatingjapan.or.jp

踏切から着氷までの流れ

  1. 踏み切りの際は前向きで左足のアウトサイドにのり両手は軽く後ろに引く
  2. 両手と右足の反動を使って左足のトゥで踏み切る
  3. 両手を胸に引き寄せ右足を左足の後ろにつける
  4. 右足のアウトサイドで着氷しフィニッシュします
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2.アクセルジャンプの難易度

特徴

ジャンプの中でも難易度が最も高いのがアクセルジャンプです。

アクセルジャンプの特徴は、他のジャンプと異なり前向きで踏み切る点にあります。

6種類のジャンプの中でも前向きのまま踏み切るのは、アクセルジャンプだけとなり技術的には難易度が高いです。

また、他のジャンプ同様にジャンプの回転数によって難度が上がっていきますが、アクセルジャンプの場合、前向きで踏切、後ろ向きで着氷します。

その為、シングルアクセルであっても1.5回転となり、他のジャンプより半回転多くなるのが特徴であり、難しい点でもあります。

アクセルは難易度は高いですが、前から踏切ますのでスケート観戦では見分けるのが一番簡単なジャンプです。

アクセルジャンプの回転数
  • シングルアクセル:1.5回転
  • ダブルアクセル:2.5回転
  • トリプルアクセル:3.5回転
  • クワドラプル(クワド)アクセル:4.5回転
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3.アクセルジャンプの基礎点、GOE、価値尺度:SOV表

種類 GOEによる加減点
名称  略称  -5 -4 -3 -2 -1 基礎点 1 2 3 4 5
 50%  40%  30%  20%  10% BASE  10%  20%  30%  40%  50% 
シングルアクセル 1A -0.55 -0.44 -0.33 -0.22 -0.11  1.10 0.11 0.22 0.33 0.44 0.55
ダブルアクセル 2A -1.65 -1.32 -0.99 -0.66 -0.33  3.30 0.33 0.66 0.99 1.32 1.65
トリプルアクセル 3A -4.00 -3.20 -2.40 -1.60 -0.80 8.00  0.80 1.60 2.40 3.20 4.00
クワドアクセル 4A -6.25 -5.00 -3.75 -2.50 -1.25 12.50  1.25 2.50 3.75 5.00 6.25
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4.ジャンプのGOE判定

「+」のGOE判断

GOE の等級に対する項目の数は各ジャッジの裁量によりますが、一般的には以下が推奨されています。

以下、「要素に対しての項目」と「要素の項目」を合わせてご覧ください。

要素に対しての項目
要素に対しての項目数 プラスのGOE
1項目 +1
2項目 +2
3項目 +3
4項目 +4
5項目以上 +5

※+ 4 および+ 5 には,以下の各要素の項目で太字で強調表示されている最初の3つの項目が満たされていなければなりません。

要素の項目
ジャンプ要素の項目
  1. 高さおよび距離が非常に良い(ジャンプ・コンボおよびシークェンスでは全ジャンプ)
  2. 踏切および着氷が良い
  3. 開始から終了まで無駄な力が全く無い(ジャンプ・コンボではリズムを含む)
  4. ジャンプの前にステップ,予想外または創造的な入り方
  5. 踏切から着氷までの身体の姿勢が非常に良い
  6. 要素が音楽に合っている

「-」のGOE判断

  • 無価値(no value)要素はGOE結果に影響しません。
  • 複合エラーの場合には,それぞれのエラーに対する GOE の引き下げが合算されます。
ジャンプ要素の項目とマイナスのGOE
ジャンプ要素の項目
SP:要件を満たさないジャンプ要素の最終のGOEは必ず -5 ダウングレード判定 (Downgraded)(記号 << ) -3 to -4
転倒 -5 回転不足判定 (Under-rotated)(記号 < ) -2 to -3
1 ジャンプの着氷が両足 -3 to -4 4分の1不足で着氷(記号q) -2
4分の1未満の不足(記号なし) -1
1 ジャンプの着氷でのステップ・アウト -3 to -4 オイラーのスッテプオーバー -1 to -2
ジャンプの間に 2 つのスリー・ターン(ジャンプ・コンビネーション/ジャンプシークエンス) -2 to -3 スピード,高さ,距離,空中姿勢が拙劣 -1 to -3
ジャンプコンビネーションで2つのジャンプの間にエッジが変わった -1 to -2 1ジャンプで両手がタッチ・ダウン  -2 to -3
F/Lz での間違った踏み切りエッジ(記号 “e”) -2 to -4 拙い着氷(悪い姿勢/間違ったエッジ/引っかき等) -1 to -2
F/Lz での不明確な踏み切りエッジ (記号 “ ! ”) -1 to -2 ジャンプ間で流れが無い|方向を失う|リズムが無くなる(コンビネーション/シークェンス)  -1 to -3
F/Lz での不明確な踏み切りエッジ(記号無し) -1 拙い着氷(悪い姿勢/間違ったエッジ/引っかき等)  -1 to -3
拙劣な踏み切り -1 to -3 長い構え  -1 to -3

記号

  • q: 4分の1回転不足。SOV基礎値は満点、GOEがジャッジにより減点される。
  • <: 回転不足。回転不足が4分の1回転超、2分の1回転未満の場合。SOV基礎値は80%、さらにGOEがジャッジにより減点される。
  • <<:ダウングレード。回転不足が2分の1回転以上の場合。トライしたジャンプよりも1回転少ないSOV基礎値が与えられる。
  • e: エッジ違反。ルッツとフリップの踏切時の明確な違反。SOV基礎値は80%、さらにGOEがジャッジにより減点される。
  • !: 不明瞭なエッジ。ルッツとフリップの踏切がクリアではない、もしくはフラット。SOV基礎値は満点、GOEがジャッジにより減点される。
  • オイラー・ジャンプ(ハーフループ)略称:Eu3連続ジャンプの中間の繋ぎに使用されるハーフループです。
    基礎点0.5点となります。

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