エアロ
こんにちはエアロです。
この記事では、フィギュアスケートのジャッジスコア(別名:プロトコル/リザルト/採点表)の見方をわかりやすく解説したいと思います。
以下が確認できます。
- テレビ観戦の際にわからなかった得点の仕組みがわかります
- ジャンプやスピンだけじゃなく、演技の得点を知ることができます
- ジャッジの判断を確認することができます
テレビを見ていると採点の項目が表示されたりしますが、その表示された採点項目を一つにまとめたものがジャッジスコアです。
このジャッジスコアが理解できるとフィギュアスケートが100倍楽しくなります。
1.ジャッジスコア(プロトコル/リザルト/採点表)とは
テレビを見ていると採点の項目が表示されたりしますが、その表示された採点項目を一つにまとめたものがジャッジスコアです。
以下図がジャッジスコアです。
見方は、大きく分けて3つ(赤枠部分)
- テクニカルエレメンツ(技術要素)
ジャンプ、スピンやステップなどの技術点 - プログラムコンポーネンツ(演技構成)
スケート技術や身のこなし、曲の解釈などの演技構成点 - ディダクション(減点)
違反や禁止行為、転倒による減点
この3項目から得点が算出されます。
②テクニカルエレメンツ(技術要素)+③プログラムコンポーネンツ(演技構成)-④ディダクション(減点)=①合計得点となります(青枠部分)
2.テクニカルエレメンツ(技術要素)
ジャッジスコア内の上の画像部分がテクニカルエレメンツ(技術要素)となり、左から順に以下となります。
- 実行された要素の略称(Executed Elements)
- 実行された要素(ジャンプや、スピン、ステップ)の技の略称が記載されています。
- 基礎点(BaseValue)
- BaseValueと記載された部分が基礎点となります。各要素のもっている基礎点が表示されます。
- GOE(出来栄え点)
- J1~J9(9人の演技審判)が0を基礎点とし-5から+5の11段階で評価された各要素のできばえを判定するものです
- 技術要素点(Ref Scores of Panel)
- ジャッジが出したGOEと基礎点で算出した採点数が記載されます。
※詳しくは以下記事をご確認ください。
3.プログラムコンポーネンツ(演技構成)
上の画像はフィギュアスケートのプログラム全体を評価した項目です。
ジャッジスコア内の上の画像部分がプログラムコンポーネンツ(演技構成)となり、左から順に以下となります。
- プログラムコンポーネンツ
- フィギュアスケートのプログラム全体通して判断される3つの項目
- Factor
- 規定の係数。男子、女子、ショートプログラム、フリースケーティングのそれぞれで独自の係数となります。
- 演技構成点(Ref Scores of Panel)
- ジャッジが10点満点(0.25刻み)で評価します。技術点と得点が近くなるよう加重係数(Factor)がかけられます
※詳しくは以下記事をご確認ください。
4.ディダクション(減点)
ジャッジスコア(プロトコル)の一番下の項目です。
フィギュアスケートでは、禁止されている違反行為が存在します。
違反行為の有無は技術審判によって判断され、規定による減点ディダクションが適用されます。
□代表的な違反例
●転倒による減点 1度から2度目では1回につき -1.0点 3度から4度目では1回につき -2.0点 5度目以降では1回につき -3.0点 ●時間超過または不足 5秒につき -1.0点 ●バックフリップ(バク転)などの禁止されている要素 1つにつき -2.0点 ●小道具使用などの衣装の違反 -1.0点 ●10秒以上の中断 10秒につき -1.0点(やむをえない場合は除く)
5.まとめ
ジャッジスコア(プロトコル)が理解できると、フィギュアスケート観戦がより楽しくなります。
- ジャンプを失敗したのにあの選手は何故点数が高いのか!
- ジャンプを失敗してもプログラムコンポーネンツがしっかりできている事で、ジャンプで失敗してもカバーできます。
- GOEの出来栄え点の幅、この辺りもジャッジスコアが理解できると、面白さが増します。
是非、試合観戦後などには、ジャッジスコアを確認してみてください。
※GOE(出来栄え)については以下記事をご確認ください。
コメント