フィギュアスケートのジャッジスコア(プロトコル/採点表/得点表)の見方





こんにちはサルコウです。

今回の記事では、フィギュアスケートのジャッジスコア(プロトコル/採点表/得点表)の見方をわかりやすく解説したいと思います。

ジャッジスコア(プロトコル/採点表/得点表)とは

  • ジャンプやスピンなどの種類や回転数からの加減点
  • スケーティングの上手さや曲に合わせた表現力などからの得点
  • 転倒などの減点

を要素毎に表にまとめたものです。
テレビを見ていると採点の項目が表示されたりしますが、その表示された採点項目を一つにまとめたものがジャッジスコア(プロトコル/採点表/得点表)です。

テレビに出ている有名な選手から小さなお子さんまで試合に出ればかならず結果としてジャッジスコア(プロトコル/採点表/得点表)が渡されます。

このジャッジスコア(プロトコル/採点表/得点表)が理解できるとフィギュアスケートが100倍楽しくなります!

■この記事を読む事で以下ができます

  • テレビ観戦の際に得点の仕組みがわかります
  • 疑問に思った点数の詳細をジャッジスコアで確認できます
  • ご自分やお子さんの課題がジャッジスコアからわかります

是非最後まで読んでみてください!

なお、ジャッジスコアは、インターネット上にもアップされてます。
国際大会のジャッジスコアは、ISUのページからシーズ別に各大会のジャッジスコアが確認できます。

ジャッジスコア(プロトコル)

こちらがジャッジスコア(プロトコル)ですが、はじめてみると何の事かさっぱりわからないと思います。

ジャッジスコア(プロトコル)の見方は、大きく分けて3つあります。

  1. テクニカルエレメンツ(技術要素):ジャンプ、スピンやステップなどの技術点
  2. プログラムコンポーネンツ(演技構成):スケート技術や身のこなし、曲の解釈などの演技構成点
  3. ディダクション(減点):違反や禁止行為、転倒による減点

この3項目から得点が算出されます。

テクニカルエレメンツ(技術要素)プログラムコンポーネンツ(演技構成)ディダクション(減点)得点となります

3項目についてそれぞれ解説していきたいと思います。

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1.テクニカルエレメンツ(技術要素)

ジャッジスコア(プロトコル)内の上の画像部分がテクニカルエレメンツ(技術要素)が記載されてます。

各要素の略称の隣に、基礎点、GOE(出来栄え点)、1番右に技術点が掲載されてます。

□要素の略称

テクニカルエレメンツ(技術要素)の左側にある上の画像部分ですが、実行する要素(ジャンプや、スピン、ステップ)の技の略称が記載されています。

この技術要素に対して、技術点が記載されますので、まずは、技の略称名を覚える必要があります。

一番左の#欄の数字ですが、これは何番目にどの要素を行うかの順番です。

画像のテクニカルエレメンツ(技術要素)ですと、最初の要素は「2F+3T」で最後は「CCoSp」ということになります。

次に技の略称ですが、ジャンプ、スピン、ステップ、コレオにそれぞれ略称があり、ジャッジスコア(プロトコル)には、技の名前は略称で記載されています。

●ジャンプの略称

数字とアルファベットの組み合わせで表示されます。

数字はジャンプの回転数です。
アルファベットはジャンプの頭文字となります。

T トゥループ
S サルコウ
Lo ループ
F フリップ
Lz ルッツ
A アクセル

3Aなら「トリプルアクセス」となります。

また、ジャンプとジャンプの略称の間に「+」と表示される場合は、コンビネーションジャンプです。

3F+3Tなら「トリプルフリップ」と「トリプルトゥル―プ」のコンビネーションジャンプとなります。

もっと詳しくジャンプのルールや得点などについて知りたい場合はフィギュアスケート ジャンプのルール/種類/得点をご覧ください。

●スピンの略称

最後のアルファベットの文字がSPと記載されているものがスピンです。

一例として「FCSp(フライングキャメルスピン)」「CCoSp(足替えコンビネーションスピン)」になります。

スピンの略称に数字で「4」と記載されておりますが、これはスピンのレベルです。

レベル4のスピンと判定されたものになります。

もっと詳しくスピンのルールや得点などについて知りたい場合はフィギュアスケート スピンのルール/種類/得点をご覧ください。

●ステップシークエンスの略称

アルファベットでStSqと記載されているものがステップシークエンスになります。

ステップの略称に数字で「4」と記載されておりますが、これはステップのレベルです。

レベル4のステップと判定されたものになります。

もっと詳しくステップシークエンスのルールや得点などについて知りたい場合はフィギュアスケート ステップシークエンスのルール/レベル/得点をご覧ください。

●コレオシークエンスの略称

アルファベットでChSqと記載されているものがコレオシークエンス)になります。

※正しくは、コレオグラフィック・シークェンスと呼びます。

もっと詳しくコレオ・シークエンスのルールや得点などについて知りたい場合はフィギュアスケート コレオ・シークェンスのルール/得点 をご覧ください。

【関連記事】各要素(技の項目)について以下では、詳細にまとめてます。
フィギュアスケート ステップシークエンスのルール/レベル/得点
フィギュアスケート コレオ・シークエンスのルール/得点
フィギュアスケート スピンのルール/種類/得点 
フィギュアスケート ジャンプのルール/種類/得点


□減点マーク

技の略称の隣やInfoの下に「<」「!」マークが記載されてますが、このマークについて説明を表にまとめてみました。

マーク 説明
< アンダーローテーション
1/4以上1/2未満の回転不足
選手が挑戦したジャンプ本来の基礎点に対して
70% 75%(2018年7月1日新ルールより)
なってしまう。
<< ダウングレード
1/2以上の回転不足
選手が挑戦したジャンプより回転数が1回転少
ない同じ種類のジャンプ
の評価(基礎点)となってしまう。
! Not clear edge
明確ではない踏み切り
フリップ、ルッツを飛んだ際にどちらにも傾
いていないフラットなエッジでの踏み切りは、
「明確ではない踏み切り」とみなされる。
基礎点による減点はないがGOE(出来栄え)
で評価される。
e Wrong edge
明らかに間違った踏み切り
フリップを誤ってアウトサイドで踏み切った
場合、エッジエラーとなり
減点対象となる
ルッツを誤ってインサイドで踏み切った場合、
エッジエラーとなり
減点対象となる。
どちらもジャンプ本来の基礎点に対して
70% 75%(2018年7月1日新ルールより)
となってしまう。

□基礎点

BaseValueと記載された部分ですが、こちらには各技のもっている基礎点が表示されます。

※ただし、アンダーローテーションやダウングレード、エッジエラーになった場合は、基礎点そのものが下がります。

※また、点数の隣の「x」と記載されている部分ですが、演技後半のジャンプとなり基礎点が1.1倍になります。

□GOE(出来栄え点)

GOE(Grade of Execution)とは、演技審判(ジャッジ)が0を基礎点とし-3から+3の7段階-5から+5の11段階(2018年7月1日の新ルールより)で評価された各要素のできばえを判定するものです。

要素毎にそれぞれの評価の幅(点数)が設定されています。

良い出来映えと判断されれば加点要因となります。
悪いとされれば減点要因となります。
具体的な判断項目は「ガイドライン」によって規定されてます。

GOEの詳しい採点ルールについてはGOE(出来栄え点)採点ガイドラインをご確認ください。

2.プログラムコンポーネンツ(演技構成)

●プログラムコンポーネンツ(別名「5 Components(ファイブコンポーネンツ)」)

上の画像はフィギュアスケートのプログラムコンポーネンツ全体を評価した項目です。

プログラムコンポーネンツには以下5項目があります。(上の画像の一番左の項目です。)

SkatingSkills(スケーティングスキル)

Transitions(トランジション)

Performance(パフォーマンス)

Composition(コンポジション)

Interpretation of the Music(インタープリテーション)

5項目の横にあるのがFactorと呼ばれる、規定の係数となります。

Factorの右側に記載されているのが、ジャッジが出したそれぞれの5項目に対する10点満点0.25点刻みで採点した採点数となります。

一番右側には、ジャッジが出した採点数の平均値が記載されます。

5項目それぞれの採点数の平均値に規定の係数をかけて5項目を合計したものが、プログラムコンポーネンツのスコアとなります。

※各項目毎の係数は、総合得点を算出するときおよそテクニカルエレメンツ(技術要素)とプログラムコンポーネンツ(演技構成)の点数がが同じぐらいになるように設定されています。

プログラムコンポーネンツの得点や係数については、フィギュアスケートのプログラムコンポーネンツ(演技構成)で詳しく記事にしてますのでご確認ください。

3.ディダクション(減点)

ジャッジスコア(プロトコル)の一番下の項目です。

フィギュアスケートでは、禁止されている違反行為が存在します。

違反行為の有無は技術審判によって判断され、規定による減点ディダクションが適用されます。

□代表的な違反例

●転倒による減点
 1度から2度目では1回につき -1.0点
 3度から4度目では1回につき -2.0点
 5度目以降では1回につき -3.0点
●時間超過または不足
 5秒につき -1.0点
●バックフリップ(バク転)などの禁止されている要素
 1つにつき -2.0点
●小道具使用などの衣装の違反
 -1.0点
●10秒以上の中断
 10秒につき -1.0点(やむをえない場合は除く)

採点システムや審査員については、フィギュアスケートの採点システム・審査員についてをご覧ください。

4.トータルセグメントスコア

ジャッジスコアの一番上の項目(以下画像)では、3つの項目それぞれのトータル得点算出され、さらにトータルスセグメントスコアとして全てが合算された得点が記載されています。

TotalSegmentScore=TotalElementScore+TotalProgramComponent-TotalDeductions

テクニカルエレメンツ(技術要素)+プログラムコンポーネンツ(演技構成)-ディダクション(減点)=トータルセグメントスコア(得点合計)

こちらが正式な得点となります。

【関連記事】各項目についてより詳しく説明してます。
フィギュアスケートのプログラムコンポーネンツ
フィギュアスケートGOE採点ガイドライン
フィギュアスケート採点システムと審査員
フィギュアスケート ステップシークエンスのルール/レベル/得点
フィギュアスケート コレオ・シークエンスのルール/得点
フィギュアスケート スピンのルール/種類/得点 
フィギュアスケート ジャンプのルール/種類/得点

まとめ

ジャッジスコア(プロトコル)が理解できると、フィギュアスケート観戦がより楽しくなります。

ジャンプを失敗したのにあの選手は何故点数が高いのだろうとか!

フィギュアスケートがジャンプだけでなく、他の技のも合わせたテクニカルエレメンツや演技構成を判断するプログラムコンポーネンツで判断されるので、ジャンプをミスしたからと言って点数が低くなるとは限りません。

ジャンプを失敗してもプログラムコンポーネンツがしっかりできている事で、ジャンプで失敗してもカバーできます。

転倒したとしても回転不足での転倒と回転が出来ての転倒では、基礎点が取れる取れないで大きく違います。

また、GOEの幅が新ルールで11段階になったことで、さらに出来栄え点の幅ができましたので、この辺りもジャッジスコアが理解できると、見る幅が増えてより面白さが増します。

是非、みなさんもテレビをみるときや、お子さんの試合のときなど演技の構成を確認したり、演技終了後には、ジャッジスコアを確認してみてください。

より違った視点で楽しむ事ができますので!

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