フィギュアスケートの採点システム・審査員について





※2018年7月1日からの新ルールに合わせて更新

こんにちはサルコウです。

白熱した闘いを繰り広げるフィギュアスケート。

そんな中でオリンピック連覇をした羽生弓弦選手凄いの一言です。
様々な大会でメダリストを生み出して人気がどんどん上がっているフィギュアスケートですが、そんな中でも疑問は沢山ありますよね。

あの選手は点数が高いのに何故この選手は点数が低いのか、審査が間違っていたり私情が入っているのではないかと言った声をよく聞きます。
私も疑問が多かったです。

そこでスッキリしたいが為に採点システムや審査員について纏めてみました。
皆さんにもお役に立てるのではないかと思いますので一読いただければ幸いです。

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■ISUジャッジングシステム

ISUジャッジングシステムとは、国際スケート連盟 (ISU) が規定しているフィギュアスケート競技の採点法です。

2004~2005のシーズから正式に導入された新しい採点システムです。

ISUジャッジシステムは、テクニカルエレメンツ(技術要素)、プログラムコンポーネンツ(演技構成)、ディダクション(減点)からなります。

テクニカルエレメンツ(技術要素)+プログラムコンポーネンツ(演技構成)-ディダクション(減点)=得点合計

得点合計によって勝敗が決まりす。
※得点合計が同点だった場合は、フリースケーティングの点数が高い選手が上に、同点だった場合はショートプログラムを基準にします。
それでも決まらない場合は、演技構成の高いほうが上となります。
演技構成も同じ点数の場合には同じ順位となります。

技術要素、演技構成、ディダクション(減点)については、フィギュアスケートのジャッジスコア(プロトコル/採点表/得点表)の見方をご覧ください。

■審査員

フィギュアスケートを観戦するにあたり、知っておいた方がよい審査員の仕組みです。

イベントレフェリー:1名

競技大会の進行と審査員の監督を行う立場の人です。

テクニカルコントローラー(技術審判):1名

テクニカルスペシャリストの判定を承認する人です。
※必要に応じて訂正を提案し協議する事ができます。
ジャッジスコアに入力された要素の名前とレベルを確認します。

テクニカルスペシャリスト(技術審判):2名

・ルールに沿って実行された要素(ジャンプの回数や回転数、スピンの回数など)の種類を確認し判定します。
・ルールに沿って実行された要素のレベル(ジャンプの回転数やスピンの回転数など)を確認し判定します。
・転倒や時間超過などのディダクションとなる行為を確認し判定します。
・無効になる要素(決められた要素の実行回数よりオーバーしてると判断され場合など)を確認し判定します。

国際スケート連盟主催の全ての競技会の技術審判は国際スケート連盟会長が任命する。
イベントレフェリー及び技術審判は異なる加盟国から選ばれる。

ジャッジ(演技審判):9名

・技術要素の質を0を基礎点とし-3から+3の7段階 -5から+5の11段階(2018年7月1日の新ルールより)で評価された各要素のできばえを判定します。
※GOEと呼ばれているものです。
要素毎にそれぞれの評価の幅が設定されています。

詳しいGOEの情報については、フィギュアスケートのGOE(出来栄え点)採点ガイドラインをご覧ください。

・演技構成の5項目「5 Components」(ファイブコンポーネンツ)(SkatingSkills,Transitions,Performance,Interpretation of the Music)で評価します。
5項目を10点満点、0.25点刻みで採点した合計に、規定の係数をかけて演技構成と技術要素とのバランスを調整します。

5 Components(ファイブコンポーネンツ)については、フィギュアスケートのジャッジスコア(プロトコル/採点表/得点表)の見方をご覧ください。

以下の競技会の演技審判は国際スケート連盟会長が任命する。

世界フィギュアスケート選手権
ヨーロッパフィギュアスケート選手権
四大陸フィギュアスケート選手権
世界シンクロナイズドスケーティング選手権
世界ジュニアフィギュアスケート選手権
オリンピックフィギュアスケート競技
オリンピックの最終予選として扱われる競技会

以下の競技会の演技審判は開催国のスケート連盟が任命する。

ISUグランプリシリーズ
ISUジュニアグランプリ
世界フィギュアスケート国別対抗戦




■審査員の判断の流れ

テクニカルエレメンツ(技術要素)は選手が実行した各規定要素に対して与えられる得点の合計点となります。

各要素の得点は基礎点とGOEによって以下の手順で算出されます。

【判定手順】
1.技術審判が演技をスロー再生で確認し、選手の実行した要素が何であったかを判定します。
 判定結果を基に要素に対応した基礎点が決まります。

2.演技審判が技のできばえを、-3から+3- -5~+5(2018年7月1日の新ルールより)のGOEで評価します。

※各ジャッジは,各要素の出来栄えを,エクセキューションのプラス面またはマイナス面を考慮して, 11段階のGOE +5,+4,+3,+2,+1,基礎点,-1,-2,-3,-4,-5 で採点。
 各要素毎に、最高評価及び最低評価を与えた演技審判の評価を除外します(9人から7人)。
詳しいGOEの点数配分については、フィギュアスケート要素(技の名前)と得点の説明をご覧ください。

3.残された演技審判が与えた評価を点数とします。

4.「3.」で評価した数値の平均値を算出します。

5.基礎点に、GOEから算出された数値を加えたものが、最終的な要素の得点となります。

6.技術要素とは別に演技審判が演技構成の5項目「5 Components」(SkatingSkills,Transitions,Performance,Interpretation of the Music)を10点満点、0.25点刻みで採点した合計に、規定の係数をかけ算出します。
各項目毎の係数は、総合得点を算出するときおよそテクニカルエレメンツ(技術要素)とプログラムコンポーネンツ(演技構成)の点数がが同じぐらいになるように設定されています。
演技構成の係数については、フィギュアスケートのジャッジスコア(プロトコル/採点表/得点表)の見方をご覧ください。

7.技術審判によって違反行為の有無が判断されます。
※規定によるディダクション(減点)が適用されます。

代表的な違反例は以下となります。
●転倒による減点
1度から2度目では1回につき -1.0点
3度から4度目では1回につき -2.0点
5度目以降では1回につき -3.0点
●時間超過または不足
5秒につき -1.0点
●バックフリップ(バク転)などの禁止されている要素
1つにつき -2.0点
●小道具使用などの衣装の違反
-1.0点
●10秒以上の中断
10秒につき -1.0点(やむをえない場合は除く)

審査員がこれらを手順から判断したものが、得点のスコア(ジャッジスコア)として作成されます。
ジャッジスコア(プロトコル)についてはフィギュアスケートのジャッジスコア(プロトコル/採点表/得点表)の見方をご確認ください。

■まとめ

採点のシステムは2004~2005のシーズンよりISUジャッジングシステムを採用しており、
テクニカルエレメンツ(技術要素)、プログラムコンポーネンツ(演技構成)、ディダクション(減点)の3つの構成となっています。

3つの構成それぞれに対して審判がおり、かなり細かい審査の仕組みとなっている事が伺えると思います。

よく言われている「私情により構成な審査」がされていないのではについてはわかりませんが、ジャッジシステムと審判員については記載の通りになります。

ポイントは
・ベースの基礎点の部分は国際スケート連盟会長が任命する技術審判:テクニカルコントローラーを入れた2~3名(異なる加盟国から選ばれた)が判断します。
・GOEについては、9名の評価から各要素毎に、最高評価及び最低評価を与えた演技審判の評価が除外されます。
・選手のプログラム構成
 難しい技やコンビネーションの組み合わせ、後半にジャンプを飛ぶなど構成によって基礎点が違います。

審査での私情はあると思いますが、審査のシステム的には結構考えられてる事も多いです。

捉え方は人によってそれぞれですが、これらの事を念頭においてフィギュアスケートを観戦すれば、選手のレベルをより感じる事ができさらに面白いものになるのではないでしょうか!

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