こんにちはサルコウです。
今回の記事では、プログラムコンポーネンツ(演技構成)の5つの項目や得点の算出方法についてまとめています。
フィギュアスケートと言えば、ジャンプやスピンなどの技が目立ちますが、ジャンプやスピンなどのテクニカルエレメンツ(技術要素)のカテゴリ以外に、演技を中心としたスケーティングや音楽に合わせた身のこなしなどのプログラムコンポーネンツ(演技構成)と呼ばれるカテゴリもあります。
冒頭でもお伝えしたプログラムコンポーネンツ(演技構成)の5つの項目や得点の算出方法について以下目次に沿ってお伝えしたいと思います。
プログラムコンポーネンツの項目
プログラムコンポーネンツ(演技構成)は略称「PCS」、別名「5 Components(ファイブコンポーネンツ)」とも呼ばれており、フィギュアスケートのプログラム全体を表したカテゴリです。
プログラムコンポーネンツには以下5項目の評価項目があります。
SkatingSkills(スケーティングスキル)
Transitions(トランジション)
Performance(パフォーマンス)
Composition(コンポジション)
Interpretation of the Music(インタープリテーション)
プログラムコンポーネンツの略称と説明
略称 | プログラム コンポーネンツ |
説明 |
SS | Skating Skills | プログラム全体の、 スケーティングの質 やスピード、その変 化など。 |
TR | Transitions | 要素と要素の間の、 ステップなどのつなぎ。 要素への出入りの特所 など。 |
PE | Performance | 音楽に合った身のこな し、スピードの変化、 演技をしているか。 |
CO | Composition | 調和のとれたプログラ ム構成、またハイライ トの分布になっているか。 |
IN | Interpretation of the Music | 音楽を理解し、それに 合った動き・表現がさ れているか。 |
プログラムコンポーネンツの演技構成点と係数
プログラムコンポーネンツの得点は、5項目を10点満点0.25点刻みで採点した合計に、下の表の規定係数をかけて、演技構成と技術要素とのバランスを調整します。
【規定係数】
種目/略称 | SS | TR | PE | CH | IN |
男子SP | 1.00 | 1.00 | 1.00 | 1.00 | 1.00 |
男子FS | 2.00 | 2.00 | 2.00 | 2.00 | 2.00 |
女子SP | 0.80 | 0.80 | 0.80 | 0.80 | 0.80 |
女子FS | 1.60 | 1.60 | 1.60 | 1.60 | 1.60 |
例えば
女子SP(ショートプログラム)で
5項目全てにおいてジャッジの平均が9.00だった場合、9.00×5項目となるので45となります。
さらに係数は0.80となるので、45×0.80となるのでプログラムコンポーネンツ(演技構成)の得点は36点となります。
仮に女子SP(ショートプログラム)のテクニカルエレメンツ(技術要素)が40点だった場合
技術要素40点+演技構成36点=76点が女子SPの得点となります。
男子、女子だけでなく、ショートかフリーによっても係数が異なりますので得点が大きく違ってきます。
※ 各項目毎の係数は、総合得点を算出するときおよそテクニカルエレメンツ(技術要素)とプログラムコンポーネンツ(演技構成)の点数が同じぐらいになるようにと設定されています。
※新ルールでは、演技構成については変更はありませんでしたので、変更のあった技術要素と得点が同じぐらいになるのかを注目するのも面白いと思います。
まとめ
テクニカルコンポーネンツのジャンプが失敗しても、プログラムコンポーネンツがしっかりできていれば、挽回のチャンスはあります。
ジャンプが失敗したり、ジャンプが成功したのに得点が伸びたり伸びなかったりするケースがあると思いますが、その場合、プログラムコンポーネンツが左右されている事が多いです。
選手によって、テクニカル要素が強い選手やプログラム構成が強い選手など様々です。
もちろん羽生選手のようにどちらにも強い選手もいます。
スケート観戦をする際は、是非プログラムコンポーネンツにも目を向けてもらえると楽しさが倍増します。
さらに試合観戦する楽しくするには!いかをご一読ください。
テクニカルエレメンツ(技術要素/TES) ジャッジスコア(プロトコル/採点表/得点表)の見方
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