スピンの種類/ルール/レベルの特徴を知りたい|フィギュアスケート

スピン

 

エアロ
エアロ

こんにちはエアロです。

この記事では、スピンの奥の深さと面白さをまとめています。

以下が確認できます。

  • スピンは何回まわればいいの?
  • スピンの種類がわからない?
  • スピンのレベルはどうすれば上がるの?

スピンは奥が深いです。スピンの種類(姿勢)やレベルを上げるための「特徴」の仕組みが理解できるだけでも楽しみが増えます。是非一読してみてください。
※2022-2023のルール改正にあわせて修正してます。

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1.スピンのルール

シニア男子 シングル

ショートプログラム

  1. 単一姿勢のスピン
    キャメルスピン、またはシットスピンであり、1回のみの足換えあり、各足最少6回転が必要です。
  2. フライングスピン
    1とは異なる着氷姿勢が必要です。着氷後最小8回転が必要です。
  3. スピンコンビネーション
    1回のみの足換えあり、各足最少6回転が必要です。
    少なくとも2つの異なる基本姿勢を含むこと、各姿勢を最少2回転ずつ行います。
    要件を満たすためには基本3姿勢(キャメル姿勢シット姿勢アップライト姿勢)を全て含む必要があります。
    スピンはジャンプで開始してはならないが、足換えは踏み換えで行ってもジャンプで行ってもよく、また足換えと姿勢変更は同時に行っても別々に行っても問題はありません。

フリースケーティング

  • すべてのスピンが異なる種類である必要があります。
  • フライングスピン/単一姿勢のスピンは最少6回転、スピンコンビネーションでは最少10回転が必要です。
  • スピンコンビネーションと単一姿勢のスピンでの足換えは任意です。

シニア女子 シングル

ショートプログラム

  1. 単一姿勢のスピン
    レイバック/サイドウエイズリーニング、あるいは足換え無しのシット/キャメルスピンが必要です。
    規定の姿勢で最少8回転、8回転の後にビールマンポジションへの移行も可能です。
    ※足換えは認められません。
  2. フライングスピン
    1とは異なる着氷姿勢が必要です。
  3. スピンコンビネーション
    1回のみの足換えあり、各足最少6回転が必要です。
    少なくとも2つの異なる基本姿勢を含むこと、各姿勢を最少2回転ずつ行います。
    要件を満たすためには基本3姿勢(キャメル姿勢シット姿勢アップライト姿勢)を全て含む必要があります。

フリースケーティング

  • すべてのスピンが異なる種類である必要があります。
  • フライングスピン/単一姿勢のスピンは最少6回転、スピンコンビネーションでは最少10回転が必要です。
  • スピンコンビネーションと単一姿勢のスピンでの足換えは任意です。
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2.スピンの種類

スピンの種類は大きくわけて3つの基本姿勢があります。

基本姿勢

※スピンの種類には、3つの基本姿勢があり、競技では「レイバック姿勢」を入れた4種類で行われます。

キャメル姿勢

フリー・レッグは後方に位置し、その膝がヒップより高い姿勢、 ただし、レイバック、ビールマンおよび類似のバリエーションはそれでも アップライト・スピンとみなす

シット姿勢

スケーティング・レッグの大腿部が少なくとも氷面に平行

アップライト姿勢

キャメル姿勢を除き、スケーティング・レッグを伸ばして、 または少し曲げて行うすべての姿勢

レイバック姿勢

アップライトスピンの形(バリエーション)となるスピンです。
頭部および両肩部が後ろに傾き背が弓形のアップライト姿勢で、フリー・レッグの位置は自由な姿勢
※アップライトスピンとは別のスピンとして扱われます。
※ただし、ISUでは基本姿勢とは定義されていません。

基本姿勢以外の姿勢は非基本姿勢となります

 

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3.レベルの特徴

各レベルの特徴の数: レベル 1 は 1 個 レベル 2 は 2 個 レベル 3 は 3 個 レベル 4 は 4 個

これまでは全11の特徴(レイバックスピンは全13)の中から4つを含むことでレベル4判定が得られたが、2022/23シーズンは以下の6つの特徴のうち1つを必ず含んでいる必要がある。

  • 足を換えずに難しい姿勢変更を行う
  • 難しい出方
  • 明確なエッジの変更
  • シット姿勢またはキャメル姿勢において両方向回転を直ちに続けて行う
  • 明確な回転速度の増加
  • フライングでの入り方の難しいバリエーション

特徴

  1. 難しいバリエーション(下記の制限内であれば実行された分はすべてカウントする)。
  2. ジャンプにより行われる足換え
  3. スピンの中で足を換えずに行われるジャンプ
  4. 足を換えずに行われる難しい姿勢変更。
  5. スピンへの難しい入り方
  6. 難しい出方
  7. 明確なエッジの変更:シット姿勢、キャメル姿勢、レイバック姿勢、ビールマン姿勢、難しいバリエーションのアップライト姿勢(シット姿勢の場合にはバック・インサイドからフォア・アウトサイドのみ)において
  8. シット姿勢またはキャメル姿勢において両方向回転を直ちに続けて行う
  9. 明確な回転速度の増加:キャメル姿勢、シット姿勢、レイバック姿勢、ビールマン姿勢、難しいバリエーションのアップライト姿勢(クロスフィットスピンは除く)において
  10.  姿勢/バリエーション、足、エッジを変更せずに少なくとも8回転(キャメル、レイバック、基本姿勢の難しいバリエーション、非基本姿勢の難しいバリエーション※スピンコンビネーションのみ)
  11.  フライングでの入り方の難しいバリエーション:フライングスピン、フライングエントランススピンにおけるフライングエントリーの難しいバリエーション。以下は、レイバックスピンに対する追加的な特徴項目
  12. バックからサイドまたはその反対への1回の明確な姿勢変更。それぞれの姿勢で少なくとも2回転ずつ
    (ほかのスピンの一部分としてレイバックポジションが行われた場合も数える)
  13.  レイバックスピンからのビールマン姿勢(SP – レイバックスピンで8回転してから)
  • 特徴 2 – 9、11 – 13をカウントするのは、プログラム中1回のみ(最初に試みられたもの)
  • 特徴10をカウントするのはプログラム中1回のみ(成功した最初のスピンのみ。両足ともに8回転した場合は、スケーターの有利になるようどちらか1つをカウント)
  • 基本姿勢での難しいバリエーションをカウントするのは、いずれのカテゴリーもプログラム中1回のみ(最初に試みられたもの)。非基本姿勢での難しいバリエーションをカウントするのは、スピンコンビネーションだけで、プログラム中1回のみ(最初に試みられたもの)
  • 足換えをともなうスピンにおいて、一方の足で獲得できる特徴の数は最大2個

明確化

  • フライングスピン(足換え無し・1姿勢のみの場合)では、 はっきりと分かるジャンプの実行が要求される。記号(V)は、この要求事項が満たされなかったことを示す。記号(V)が付いたスピンの基礎値は、SOV表を参照。(記事の一番したにSOVに関する記事へのリンクがあります)
  • 基本姿勢が2種類のみのスピンコンビネーション(それぞれの基本姿勢で少なくとも2回転)の基礎値もSOV表を参照のこと。(記事の一番したにSOVに関する記事へのリンクがあります)
  • 足換えを伴うすべてのスピンは、各足ともに3回転が必要とされる。ショートプログラムにおいてこの要件が満たされない場合、そのスピンは無価値(No Value)とされる。フリースケーティングにおいては、記号(V)は要件が満たされていないことを示す。記号(V)が付いたスピンの基礎値は、SOV表を参照。(記事の一番したにSOVに関する記事へのリンクがあります)
  • 足換えを伴う単一姿勢のスピンは、各足とも基本姿勢での2回転が必要とされる。ショートプログラムにおいてこの要件が満たされない場合、 そのスピンは無価値(No Value)とされる。フリースケーティングにおいては、記号(V)は要件が満たされていないことを示す。記号(V)が付いたスピンの基礎値は、SOV表を参照。(記事の一番したにSOVに関する記事へのリンクがあります)
  • スピンでレベル4を得るためには、下記の特徴のいずれかを含んでいなければならない。

-足を換えずに難しい姿勢変更を行う。
-難しい出方。
-明確なエッジの変更。
-シット姿勢またはキャメル姿勢において両方向回転を直ちに続けて行う。
-明確な回転速度の増加。
-フライングでの入り方の難しいバリエーション。

  • 難しい入り方と出方は、2つの異なる特徴となる。両特徴をカウントされるためには、種類の異なる2つのスピンにて行われなければならず、また入り方と出方の動作は異なる性質のもの作でなければならない。
  • 出方:スピンの出とは、スピンの最終段階からスピンの直後までを指す。
  • 難しい出方:出が明らかに難しくなるあらゆる動作やジャンプを指す。スピンのバランス、コントロール、実行に大きな影響を与えるものでなければならない。
  • ウインドミル(イリュージョン)は、ほぼ完全なスプリットポジションに達した場合に限り、難しい動作として認められる。スピンの特徴としてカウントされるのは、プログラムにつき1回のみ。
  • 「足換え後の足で全3基本姿勢を行う」は、今後はレベルの特徴としてカウントされない。
  • 「明確な回転速度の増加」はキャメル、シット、レイバック、ビールマン、あるいはアップライト姿勢の難しいバリエーション(クロスフットスピンは除く)の場合にカウントされる。

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